子どものアトピーを治すには原因特定とホームケアが有効

子どもがアトピーを発症する理由~改善へ近づく方法~

女の子

子どもの肌がかぶれやすいと、親はアトピーではないかと心配になるでしょう。そんな時には、慌てず対処できるようにアトピーの発症理由と、改善法を正しく理解しておきましょう。

多くの子どもが発症

平成14年に行われた調査によると、子どものアトピーが発症するのは、10人に1人だということがわかりました。以前と比べて発症数は増加している一方で、3歳児だけのアトピー発症数は逆に減少しています。その理由としては、住居環境や遺伝子によって発症する時期が異なるからです。そのため、3歳だけではなく2歳や1歳の時にアトピーを発症することもあるのです。乳幼児は消化器官が未発達で、食物アレルギーを発症しやすくなっています。しかし、成長とともに消化が正常になり治るケースもみられています。このことから小児のアトピーは必ずしも症状が長引くのではなく、成長する段階で治る子どもも一部いるといえます。

発症の原因はさまざま

体質
子どもがアトピーになる原因はさまざまで、遺伝による問題や、環境の影響などが考えられています。遺伝は親から受け継いだ体質で、生まれつきアレルギーを起こしやすい体質や、皮膚が乾燥しやすい体質などが影響します。
環境
環境の影響を受けて発症するアトピーは、3歳くらいから増加しだします。家族にアレルギー体質の人がいなくても発症することがあり、特定の子どもだけがかかる場合があります。近年に子どものアトピーが増加しているのは、環境汚染による化学物質の影響や、共働きの家庭が増えて加工食品を食べる機会が増え、食品添加物の摂取量が多いなどの原因が考えられています。また、化学繊維による刺激、室内の環境の変化で肌が乾燥しやすいことなども、アトピーの環境要因の一つです。

アトピーを改善する近道

このように、子どものアトピーにはさまざまな原因があるため、その子どもに対する原因を明らかにすることが大切です。発症年齢や環境によっても変わるため、それぞれで対策していかなければなりません。たとえば2歳未満の乳幼児なら消化器官が未発達のため、卵や牛乳などのたんぱく質がアレルギーを引き起こしていることもあります。また3歳以降では、化学物質や食品添加物を避けるとともに、肌が乾燥するなら保湿もしましょう。かゆみの原因は、汗、紫外線、湿度、衣類の刺激などが密接に関わっています。

治療環境を整える

空気が乾燥する季節は、お風呂あがりの保湿をしましょう。室内の湿度は50~60%に調節すると、肌の乾燥を予防できます。部屋に温度計や湿度計を置いておき、湿度が下がっているようなら、別途加湿器などで湿度を上げてください。また、アレルゲンとなりやすいダニ予防として布団に掃除機をかけたり、こまめな洗濯をしたりして対策しましょう。アトピーの子どもはかゆいと引っかいて掻き壊してしまうことがあるので、爪は短く切ってあげてください。汗をかいた後もかゆみが出やすく、濡れタオルで軽く押さえながら拭くと症状が落ち着きます。

ホームケアを治療と並行~子どもの肌を守る~

子どものアトピーが気になったら、家庭でできる対策も平行してやりましょう。お母さんが少しでも症状を軽くする対策をしてあげれば、ひどくならなくて済むかもしれません。

自宅でできるアトピー改善法

子どものアトピーは症状がひどければ病院に通うことも必要ですが、それ以前に家庭でできる対策も多数あります。家でできることはスキンケアと生活改善の2点です。アトピーの子どもは乾燥しやすい体質を持っていたり、環境により影響を受けたりすることも多くなっています。皮脂が少ない、汗による刺激、紫外線による影響は家庭でしか対策ができません。また、アレルギーがある子どもはできるだけアレルゲンを避ける対策を同時にやってあげてください。食物アレルギー、ハウスダスト、ダニやカビなどに注意しておきましょう。

ホームケアの疑問

子どもの肌を保湿するためにはどうしたらいいですか?
アトピーの子どもの乾燥肌対策にはワセリンを使いましょう。しかし、ワセリン自体は石油由来で、まれにワセリン成分自体に刺激を受けることがあります。ワセリンは油分がおもな成分で、肌の内側に水分を与えるわけではありません。使用する場合は保湿剤を塗って、その上からワセリンを重ねましょう。注意したいのが、精製度の低いワセリンを使って日光に当たると、油焼けしてしまうことです。肌につける際には少量のみを薄く伸ばし、肌で温めながら塗ってください。もしワセリンでかぶれた場合は使用を中止しましょう。
子どもがアトピーなのですが、入浴の仕方を変えるだけでも改善できますか?
肌が乾燥しやすい子ども、アトピーの子どもの場合は、入浴のお湯の温度に注意してください。温度の目安は38度くらいで、大人だとちょっとぬるいと感じる程度です。温度の高いお湯は、肌を保護する皮脂が流れやすいので注意しましょう。また、乾燥がひどい場合は、石鹸を使わず体を洗うことも必要です。石鹸は皮脂を洗い流してバリア機能を低下させるため、乾燥肌の人は使いすぎないほうが良いのです。小児科の医師でも石鹸の使用を控えるよう勧める人もいるので、実践してみてください。
子どもにサプリメントを使っても大丈夫ですか?
子どものアトピーの原因は、アレルギー体質、乾燥肌、食事や環境の影響などがあります。そのため、サプリメントを飲んだからといって治ることはありません。あくまでも補助的な使い方がよく、体質改善のような考えで使用してください。たとえば皮脂が少ないならバリア機能を補う成分、皮膚を丈夫にするビオチンや、腸内環境改善のためのオリゴ糖、ビフィズス菌を与えるという考え方もあります。食事で不足しがちな栄養を補うのが正しい使い方で、オメガ3系脂肪酸、亜鉛、ビタミン、ミネラルなども補助的に使えます。

子どもと根気強く向き合う

子どものアトピーを根本的に治す治療法はまだありません。自分でできる対策としては、家庭でやる肌のケア、食事の改善やアレルゲンの除去などです。症状によっては病院の治療が必要なこともあるので、医師とよく相談しながらホームケアも一緒にやりましょう。アトピーは一気に改善することは少なく、時間をかけてじっくり対策することが必要です。

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